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概要

ABS breeders journal2017

2.0する牛が増えた気がする。5経営などにおいては現状維持でやっていきたい。牛群改良では乳器の高さには満足している為、今後は乳頭配置や前乳房、後乳房のバランスに注目して改良をしていきたい。放牧なので肢も改良していきたい。6ゲノムや判別精液をどう使うかがカギになると考えている。ここ2年ぐらい新しい種雄牛のサイクルが早くなり、ついていけなくなってきた。GMSに任せる事により、改良方向をしっかりと決めて種雄牛を交配してもらえる事に満足している。牛群も良くなり大変楽になった為、これからもお任せしていきたいと考えている。北海道紋別郡湧別町澤口牧場GMS利用歴8年対尻式タイストール牛舎経産牛:91頭/未経産:72頭北海道の北東部、オホーツク海側中央部に位置し、スキー場を有する五鹿山公園の隣にある澤口牧場は、繁殖・授精業務を担当する未来さんとその妻、父母の計4人で経営をしている。1精液の配送に同行していたGMS評価員から、牛を一頭一頭体型評価し、牧場の改良方針に合わせて種雄牛を選ぶGMSの手法を聞いたのが始めるきっかけとなった。自家授精を行なってきたが、当初はどの種雄牛を選んで授精すればいいのか分からなかった。2種雄牛の選抜において乳量はさほど気にしていないが、搾乳性(搾乳速度や乳頭配置)や遺伝率の低い繁殖性などの健康形質は、時間をかけて改良しないと成果が得られないものなので、特に重視している。3 GMSを始めてから月に一度の乳検成績を見ると、以前は平均10,000 kgだった乳量が、11,000 kgに増加した。また牛群の能力において突出して良い悪いといった牛がいなくなり、理想的な弱点のない牛群に近づいている。4特にお気に入りの種雄牛はいないが、敢えていうならビーコン(29HO13363)である。ビーコンの娘牛は搾乳がしやすく、気質がおとなしいため、自分の求める改良方向に上手く適っていた。5雌雄選別精液の使用を始めて1年が過ぎ、平均授精回数は1.8回で通常精液を使用していた時より0.2回増えてしまった。今後は通常精液を使用していたときより回数を減らせるように努力していきたい。現在、未経産牛は全頭ゲノム検査を実施しているが、GMSの併用でこれまでよりも格段と改良速度が増す。そうすれば、選抜淘汰の基準が明確になるため、良い血統を牛群にどんどん残していきたい。6 GMSで牛群を改良していくことはとても重要だと考えている。牛群の改良が進むほど、個々の牛の持つ遺伝的能力の底上げを図ることはさほど難しいものではない。だが、それに見合った経営・管理能力がなければ、牛の遺伝的能力を引き出せなくなる恐れがある。私たち管理者側も日々スキルアップして、理想の牛群に改良していきたい。2.02017年9月4