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概要

ABS breeders journal2018

2.0がある。5今後は更に乳量を伸ばしていき11,000 kgを目標にしている。RWD(リアルワールドデータ)の種雄牛受胎性を考慮して受胎の良い種を使って、増頭をしていきたい。搾乳ロボットの導入もしくは、牛舎の増築も考えていて飼養頭数1,500頭を目標にしている。体型は揃ってきたので、健康形質や乳質を改良していきたい。6判別精液を上手く活用することにより収益性が上がると考え、2017年11月頃から選別精液のみ使用している。初産と未経産は4回まで選別精液を使用している。4回目以降は和牛精液を使用しF1を生ませるようにしている。選別精液を使用する事で娘牛も多く確保できるため順調に増頭も進められると考えている。北海道夕張郡由仁町㈱権平牧場GMS利用歴13年対尻式タイストール牛舎経産牛:70頭/未経産:30頭㈱権平牧場(権平敬保社長)がGMSを利用してから13年が過ぎた。日本でのGMS始動とともに導入し、牛群改良を進めてきたGMS最古参牧場の一つである。過去の交配表を辿ると、そこにはアルビン、ダイハード、ブルーリボン等といった種雄牛の名前を見つけることができ、携わった年月の長さが刻まれている。この間一貫してGMSを信頼し、改良を進めてきた権平さんに13年間で牛群はどう変わってきたのか、そして望む牛群に近づいたのか伺った。大き過ぎない牛を目指している。乳量の数値はそれほど重視していない。作業効率に優れた牛群が作れれば良いと思っている。3 GMSを始めて10年くらいしてから、改良について無学な私でも実感できるようなバランスの良い牛が生まれるようになった。乳量も10年前は9,500kgだったが、現在は11,500kgになったので、数字としても改良の進歩を実感している。4ダイハード、ボルトンが良かった。乳量も良く出ており、今の牛群の祖先にたくさん入っている。選別精液はそれほど使っていない。施設も労力も限られているので必要以上の雌を持つことが出来ない。今は雄子牛の値段も高いので、通常精液だけでも十分採算が取れると考えている。5年間を通して、乳量の変動なく搾りたい。将来的に12,000kgを搾ることが出来たらと思っている。それと同時に、一人だけでも仕事をこなせるような作業体系を構築したい。今後を見据えて、今年の5月からマックスフィーダー(TMR)も導入した。私の理想とする酪農に近づけるように、GMSにはまだまだ期待している。6酪農業は、毎日変化があることが、難しくまた面白いところでもある。私は、牛の毛艶や乳房の色、張りを見て体調を把握するようにしている。酪農をしていると世界とつながっていることを実感する機会が多い。世界中でたくさんの酪農家、研究者が新たな技術に取り組んでいて、その考え方に触れることが出来る。そして、いろいろな考え方があり、全く同じ経営がないことも酪農の面白いところだ。しかし、人のアドバイスにはこれからも耳を傾けていきたい。酪農を知らなかった私がこれまで続けることが出来たのは、お付き合いしてきた人たちに恵まれていたからだと思っている。1当初はボンベを持っておらず、組合が取っている精液を改良目標など考えずに使っていた。牛群も揃っていなかったと思う。私は、普通高校を出てすぐに就農したので、改良のことを考えたことがなかったし、どんな牛が良いのかも全くわからなかった。周囲の改良に熱心に取り組んでいる酪農家たちの中で、自分だけ取り残されていると感じていた。そこへABSの営業の方からGMSの紹介をされたことで、初めて牛群改良の世界に飛び込むことが出来た。2搾乳性、乳頭配置、肢の強い牛、2.02018年9月4