ブックタイトルHoards Dairyman 2017-09

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Hoards Dairyman 2017-09

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概要

Hoards Dairyman 2017-09

を見逃すリスクも高くなる。監視検査に農務省の認可を必要とする場合、ライセンスの交付は民間の期間による試験の結果によって行われる。農務省はライセンスを与えるための統一検査基準やサンプルを定めておらず、検査を行う研究所に対して農務省が交付するライセンスはない。病気が発生したときに行うもう一つの診断検査は、ウイルス中和(VN)試験である。VN試験は、ウイルスへの暴露によって増加した血清中の抗体を検出する。VI、IHC、ACE、PCRで現在の感染を検出することができる。VN試験はそれ以前の感染を検出するためのものである。予防策を講じるワクチンの認可には2つの基準がある。一つは急性感染後の臨床疾患の予防、もう一つはPI牛が生まれるのを防ぐことである。PI牛を防ぐのに必要な保護のレベルは、急性感染後の臨床疾患の予防に必要なレベルよりはるかに高い。ワクチンには2種類ある。毒性を弱めたウイルス株を含む弱毒生ワクチン(MLV)と、すべてのウイルスを不活性化させた不活化ワクチン(KV)である。MLVとKVどちらのワクチンも効果がある。KVワクチンの方が安全性が高く、MLVワクチンは効果が長く続き、免疫反応の範囲が広いとされる。予防接種は強力なツールだが特効薬的なものではなく、それ自体ではBVDを完全に防ぐことはできない。ワクチンが効かない理由はいくつもあるが(囲み記事を参照)、理想的な環境下でも、予防接種をするときは検査とバイオセキュリティを併用し、BVDコントロール最適化しなければならない。テトラサイクリンを趾皮膚炎の治療に用いるときは例外なく獣医師の処方箋を必要とする。適用外使用だからである。βラクタム薬剤の検査を受けている。ペニシリン、アンピシリン、アモキシシリン、セファロスポリンなどが対象である。βラクタムなどの薬剤残留が見つかったタンカーはすべて不合格で、その牛乳が流通経路に乗ることは決してない。βラクタム残留検査プログラムによって、極めて高い精度で薬物残留を検出することができるようになった。テトラサイクリンが残留検査の新たな焦点酪農家は、最低18ヵ月にわたって実施される各種検査で、薬物残留に伴って生じるあらゆる問題を回避すべく備える必要がある。ジェイミージョンカー、ベスブリジンスキー両者とも全米牛乳生産者連盟の副会長。ジョンカーは持続可能性・科学部門担当。ブリジンスキーは乳製品・栄養部門担当。連邦および州レベルで、バルク乳の運送時にテトラサイクリン系の薬品を対象とする新たな検査プログラムが7月1日から施行されている。テトラサイクリン系抗生物質にはオキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリンがある。2015年に食品医薬品局がグレードA殺菌乳に関する規則(PMO)によって追加検査を勧告した8種類の薬剤の一部である。現在、バルク乳を運ぶすべてのトラックが、PMOに定められる検出精度の向上1996年、検査対象のバルク集乳車340万台のうち、陽性は0.104%だった。酪農業界を挙げて周知徹底に取り組んだ結果、2015年10月からの1年間に検査対象となった310万台のうち、バルク集乳車のうち、陽性は0.011%にまで減った。それらの検査の他に、テトラサイクリン系薬剤検査も行われるようになった。2016年に約60,000台を検査した時は、残留はゼロだった。牛乳、ヨーグルト、粉乳を加工処理するすべてのグレードA牛乳工場が検査を受けていると見られ、バター、チーズ、乳製品原料の製造工場の多くも加わるだろう。テトラサイクリン検査プログラムでは、タンカー15台につき1台(6.7%)を検査するよう義務付けられている。場合によっては、検査462ホーズデーリィマン第367号(2017)