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エキスポを愛するが故にエキスポの理事長ロジャー・リプリーが語るショウのこれまでとこれから。ローラモーザーミシガン州ダンズビル在住の農業ライターワールド・デーリィ・エキスポ理事会の理事長として必要なものは何か。エキスポの日程を縫ってロジャー・リプリーが語ってくれた。理事会のメンバーはどのように選ばれるのでしょうか。理事会のメンバーは40人です。当初は、ワールド・デーリィ・エキスポの立ち上げに資金を投じた企業で占められていました。年に3回、理事会の総会を開いています。理事会の仕事は、スタッフに権限を与え、ガイドラインを示し、自由な意見を引き出すことです。また、実行委員会はもっと頻繁に行い、あらゆる問題について管理スタッフと密接に連携しながら話し合っています。そこで話し合った内容を理事会総会に諮ります。理事会メンバーは今も同じように選ばれているのでしょうか。企業合併をきっかけに全州代表理事のしくみができました。吸収合併後にできた企業は複数の理事を持つ場合が生じるので、企業としての代表ポストをあきらめて全州代表理事を狙うことができます。全州代表理事は3年ごとに改選されるので、より多くの人がエキスポに関わるチャンスが広がります。ショウの開催期間の様子は。エキスポの運営は、私にとってはボランティアです。私は別に仕事があるので、二足、三足のわらじを履いている状態です。4リプリー理事長として参加しなければならない行事はいくつもあります。スターを交えたエキスポの晩餐会や、毎日行われる品種ごとのショウでのジャッジの表彰などです。最終日にはシュープリーム・チャンピオンの選考にも加わります。またマディソンにいる間に、実行委員会を開きます。我がアクセレレーテッド・ジェネティクス社のブースでは、お客様や社員との交流も楽しんでいます。エキスポの素晴らしい点は、あらゆる場所からたくさんの人が来てくれるので、効果的に効率よくビジネスを行うことができることです。理事長職になって良かったことは。個人的には、酪農業が発展したことと、40年前にエキスポを始めた人々のビジョンが今でも生き続けているということです。理事会にいると、先頭に立って酪農業の発展に関与することができます。エキスポ理事会のメンバーは、酪農業をよくしようと取り組んでいます。互いに協力し合って、良い出陳者に集まってもらえるようにしなければなりません。それぞれが抱える顧客を奪い合うことに汲々とするのではなく、酪農業全体の利益になることをしたいと考えています。これまでに起こった最大の変化は。エキスポ初開催にあたっての目標は最高の乳牛ショウを開くことでしたが、ご覧のとおり見事に成長しました。毎年少しずつ咲かせた花が、大きな花束になりました。販売部門やウィスコンシン州乳製品市場なども追加されました。現在は、生産部門に加えて加工部門にも注目しています。海外からの出陳者が増え、エキスポは国際色豊かになっています。初開催の頃はウィスコンシン州のイベントのようでしたが、今のエキスポ会場では、米国全土はもちろん世界中の人々を目にします。今後、乳牛ショウはどう変わるでしょうか。乳牛ショウの見事さにはいつも驚かされます。2006年の出陳頭数は前年比200頭増でした。予想外の伸びです。乳価も下落していたので減るだろうと思っていましたが結果は逆でした。エキスポが愛されている証拠です。エキスポはエンターテイメントなのです。また出陳者も、自分たちの繁殖した牛を世界中のバイヤーに見てもらえます。出陳頭数は安定してくると思います。増えるに越したことはないのですが、結局はそうなるでしょう。正直なところ、あまり増えすぎても牛を収容できるスペースが確保できそうにないのです。ショウのクオリティもどんどん上がると思います。これまでは出陳に資格を設けたことはありませんし、そうする必要が生じることも望んでいません。最高の牛が集まる場がエキスポであるという意識がある限り、出陳牛のクオリティは保たれます。また、忘れてならないのは、今後もエキスポを続けていくのならば、若い人にチャンスを与えなければならないということです。私たちの望むエキスポは、ベテランブリーダーだけのものではなく、若い人たちが、大人になったら参加したいと思えるようなものにしたいのです。常に若い人たちを迎え入れる姿勢が何より大事です。