ブックタイトルhoardsdairyman_2019_10

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概要

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ということである。牛の必要とするpeNDFを確保しつつ、過剰に長い飼料片を避ければ、採食に費やす時間もルーメンの機能も最適に保つことができるはずである。あるべきガイドラインこれらのことを踏まえて推奨したいのは、長い飼料片の量を減らすことである。昨年マイナー研究所が新たに提案した、ペンシルベニア州立大学穀粒分離ツールの設定に関するガイドラインが表2である。19 mmのふるいの残る粒子が減るほど、飼料のサイズは均一化し、牛にとっては選び食いがしにくくなる。先頃コーネル大学が、それに先立つペンシルベニア州立大学の研究結果をあらためて立証し、19 mmのふるいに残る飼料片の選び食いの可能性が最も高いことがわかった。このサイズを小さくするには、収穫される祖飼料作物の理論上の切断長(TLOC)を短くするか、ワラや干草にベールプロセッサーを用いるとよい。TOLCを短くすることにはもう一つメリットがあり、TOLCが長い場合よりも粗飼料への収まりがよいという点である。さらに重要なポイントは、飼料中の長過ぎる飼料片を減らすことが可能だということである。目指すべきは、19 mmのふるいに残る飼料片を減らし、8 mmと4 mmのふるいを中心に飼料片を残すことである。そうすれば、飼料片の粒度はさらに均一性を増し、選び食い対策にもなり、物理的有効性が保たれ、牛の過ごす時間配分に注力することができる。象のハッピーが法廷に立つ日が来るとすれば、牛のベッシーもすぐに同じ弁護士を依頼するかもしれない。牛と法廷で対決する日司法制度に定められた新たな規定を甘く見てはいけない。カークサタザーンセレクト・サイアーズの大西洋中央地区マーケティング部長。青年酪農リーダー研究所の卒業生ト」に合格し、自分の目の上にある白い模様が鏡に映ったのを何度も長い鼻で触ってみせることができた。つまりハッピーは自分自身を認識できたのである。スティーブン・ワイズというニューヨーク州の弁護士はこの話を聞いて、ハッピーが知性と自己認識力を備えていると判断した。ということは、この象はもはや単に誰かが保有する資産ではなく、専横的な監禁から身を護る古代から続くコモンロー(慣習法)の原則である人身保護法に基づく保護対象としての資格を有しているということである。つまりハッピーは、檻の中に閉じ込められるなどの方法によって自由な移動を制限されてはならないというわけである。2018年12月14日、ニューヨーク州の法廷で、この件の審理請求が受理された。ハッピーの事件だけではないハッピーという名の象が米国にやってきたのは1970年代初頭のことだった。この象を含めて7頭の子象がタイで捕獲され、それぞれ「7人の小人」にちなんで名前がつけられた。これらの7頭は、世界中のサーカスや動物園を渡り歩いた。旅に出ていない間は、ハッピーとグランピーはブロンクス動物園で25年を過ごし、その後2002年にさらに大きな檻に移され、他の2頭(パティとマキシーン)が加わることになった。パティとマキシーンにいじめられたのが原因で怪我をしたグランピーは、結局安楽死させられてしまった。そこでハッピーを年下のサミーという象とつがいにしようとしたものの、サミーは腎臓の病気で2006年に亡くなってしまった。2005年にハッピーの名は広く知られるところとなった。象として初めて「鏡認識テス弁護士や動物保護活動家は、科学研究の進歩により、動物が感情や知性を備え、かつては人間に固有のものと考えられていた行動をすることがあるという理由で、人間と同等の権利を認めるべきだという主張をするようになっている。その主張に反対する者は、動物に人間と同様の権利を認めるなど前例がないばかりか、動物と人間の境界線が曖昧になると主張する。この論争はとどまるところを知らず、カリフォルニア州では先頃、家畜舎のサイズの最低基準を拡大する規定の導入を巡って住民投ホーズデーリィマン第393号(2019)521